壱空館の稽古について

大東流合気柔術 光道 壱空館では錦戸先生直伝の「合する合気」を掴むための稽古を行っている。 "人の体は本来「気之体」なのであり、この気を合して使うのが合気なのである"とは錦戸先生の教えである。

現在は大東流関係の書籍やDVDなどにより大東流が多数の技を有することが知られているが、当館では光道 錦戸先生が精撰した気之体をつくるのに特に有益、有効な技に絞って稽古を行っている。一手一手はシンプルで単純な所作の技が多いがごまかしがきかない分 逆に難しいと感じられるかも知れない。

まず初歩の段階では手の技から入るが、除々に上達し伝位が進んでいくにつれて足、肘、肩、膝、胸、頭などの技も教習し五体すべてで技の働きを現せるようにしていく。 これら五体を使う技は、他系では失伝、或いは秘技として一般門下生には教授されないことが多いようであるが、 気之体づくりには重要であるので当館では基本の技として稽古を行う。 これらの技の全般に云えるのは、自然の理合に基づいたものであるため無駄な筋力を使わないでもすむようにできていることである。当館の技や稽古体系が気之体づくりに最適であると云う所以である。

また健身についても述べておくと、当館では「健康のため」としての運動などは特に指導はしないが、上記の通り各技は無理な力を使わず自然体で出来るようになっているので自ずと身勢正しく気血も整うため健康のために大変良いものと思われる。